こんにちは～
今日は家で過ごし、フォーマル系のバッグのお手入れをしました。



ビーズや刺繍のモノが好きなので、凹凸部分を柔らかい筆で払い
同じく柔らかい布でビーズ部分など拭いていきます。
特に金具は酸化しやすいところですので要注意～

いつもは使った後にお手入れするのですが
今年はイベントが無くなってしまったので出番が無くて‥‥‥

まあ、使っても使わなくてもお手入れはします。
好きなモノのお手入れをするのは楽しいですしね。

逆に好きでないモノを扱うのは少々苦手‥‥
時には苦痛‥‥‥


さて、何に幸せを感じるかは人それぞれだと思うのですが
自分にとって、家族にとって、何が最善か計りかねる時があります。

わが家は現在二度目の介護生活がはじまりましたが
一度目の介護生活の時こんなことがありました。

当時介護が必要な家族は認知症で、同時に腹部動脈瘤を患っていました。

手術は受けたのですが、完治せず
腹部を圧迫させないために
食事をお腹いっぱい食べさせないよう指示が‥。

腹部に圧迫が起こると破裂がおこる可能性があり、
それは死を意味します。

でもね‥認知症ですから食べたことを忘れてしまうんですよ。
おなかが空いたと何度もご飯を食べようとする‥‥

食べたよ～と教えると、一応納得したそぶりを見せるのですが
こっそりと食べ物を探して食べてしまうので
今度は食品を隠す‥‥
それをまた上手に見つけて、隙を見ては食べ続ける‥という毎日‥
なんというかバトルです。

ある日の夜、隠しておいたご飯を食べているのを見つけ
はじめはいつものように穏やかに
「お夕飯は食べたよ、今度は朝食だよ」と話したのですが
「いや、食べてない‥お腹空いてるから‥まだ夕飯食べてない」と何度も返され

プツっと何かがわたしの中で切れてしまい
「おなか一杯食べたら死んじゃうんだよ。
お夕飯は食べたじゃない‥これ以上食べると死んじゃうんだよ」
と怒鳴ってしまいました‥それも泣きながら‥‥。

認知症の家族は いつもと違うわたしの様子にびっくりしたように
抱えて放そうとしなかったご飯を手放し
だまって寝室に戻っていきました。

わたしの言葉の意味を一瞬でも理解したのか
しなかったのか‥‥‥

あれから何年も経った今も
どうにもやりきれない気持ちに負けてしまった
その時のことを思い出します。

食べさせてあげなかったことが果たしてよかったのか‥‥

本人は食べたことを忘れているので
真剣に食べていないと思っていてお腹が空いているのです。

もれなく死のリスクが付いてくる二度目、三度目の夕ご飯‥‥

長く生きるだけが幸せじゃないから
食べたい時には食べさせてあげるのもいいんじゃないかな‥と言った
友人の言葉を今でも思い出し、そして考えています。

何が幸せかって、とっても難しい‥‥
特に人の幸せは‥‥。

その上で何を優先するかは更に難しい‥‥‥。

幸い腹部動脈瘤は破裂することなく
自然な穏やかな別れとなりました。

幸せって何でしょうね‥‥‥

あ、今市子さんの百鬼夜行抄の中で
妖怪鍋すすり‥と書かれて鍋をすする青嵐の姿が
家族とそっくりで、今でも時々話に出ます。



それでは、またヾ(=^▽^=)ノ

 
ブログランキングに参加中～いつもありがとう